いろはメモ -Blender-

3Dソフトの使い方メモ。Blenderなど。

相対シェイプキーの作成で、よく使いそうな操作の手順メモ。

  1. 基本のシェイプキーを作成
  2. 新しいシェイプキーを作成
  3. シェイプキーをミラーコピー
  4. 別のオブジェクトからシェイプキーを転送
  5. 特定の頂点にシェイプキーを適用
  6. 特定の頂点のシェイプキーを削除


基本のシェイプキーを作成

01-2シェイプキーを作成するオブジェクトを用意。


01addボタンを押してシェイプキーを追加する。
「Basis」という基本形状となるシェイプキーができる。リネームは×。
(日本語化では「基本ノイズ」という名前が付けられている。)
これ以降追加するシェイプキーの頂点移動量は、Basisからの相対位置に基づいて作成される。
よってBasisの形状を変えると、シェイプキーたちの形状も変わる。



新しいシェイプキーを作成

02-1addボタンを押してシェイプキーを追加する。



02-2「編集モード」にて、頂点を移動して形状を作成する。

「Key 1」にこの形状が記憶される。

02-3

Key 1の形状を編集したいときは、再び「編集モード」で編集する。



シェイプキーをミラーコピー

ミラーコピーしたいシェイプキーの値を「1」にして選択、
Specialsボタンを押して「新シェイプをミックスから作成」を選ぶ。

03-1


作成されたシェイプキーを選択、
Specialsボタンを押して「シェイプキーをミラー反転」を選ぶ。

03-2


X軸の対称位置にミラーされる。

03-3

Blenderで作成された完全なシンメトリでなければならない。



別のオブジェクトからシェイプキーを転送

移植したいシェイプキーを選択する。

04-1


転送先となるオブジェクトをShiftキーを押しながらクリック

04-2


Specialsボタンを押して「シェイプキーの転送」を選ぶ。

04-3


シェイプキーが移植される。

04-4



特定の頂点にシェイプキーを適用

「編集モード」にて範囲を選択する。

05-1


Wキー(スペシャル) > 「任意のシェイプキーを選択部に合成」を選ぶ。

06-1


ツールシェルフの下部に詳細設定が表示されるので、合成するシェイプキーを選ぶ。

05-3


追加ボタンにチェックを付けているので、
現在のシェイプキーに上乗せする形で、シェイプキーが合成される。

05-4



特定の頂点のシェイプキーを削除

「編集モード」でシェイプキーを削除したい範囲を選択し、
Wキー(スペシャル) > 「任意のシェイプキーを選択部に合成」を選ぶ。

06-1


ツールシェルフ下の、「任意のシェイプキーを選択部に合成」パネルから
「Basis」のシェイプキーを選ぶ。「追加」のチェックは外しておく。

06-2


範囲内の形状がデフォルトに戻る。

06-3

Blenderのシェイプキー

ShapeKey_top「シェイプキー」は、頂点の移動によってオブジェクトを変形させるもので、他のソフトでいう“モーフ”のこと。
Blenderでは「相対シェイプキー」「絶対シェイプキー」がある。




シェイプキーパネル

プロパティエディタ > [データ]タブ : シェイプキー から操作を行う。

ShapeKey

相対的 (Relative) : 相対的または絶対的にシェイプキーを設定。
名前 (Name) : シェイプキーの名前。ダブルクリックでリネーム。
値 (Value) : シェイプキーの現在の値( 0.0から1.0 )。
Mute無効化 (Mute) : 3Dビュー内のシェイプキーを無効にする。
add追加 (Add) :  リストに新しいシェイプキーを追加する。
Remove削除 (Remove) : リストからシェイプキーを削除する。
Clear_Weightsリセット (Clear Weights) : 全てのシェイプキーの値を0に。
Show_Activeピン止め (Show Active)
 3Dビューでアクティブなシェイプキーの形状を表示する。
 下記の設定が有効でない限り、編集モードではピン止めが有効になっている。
Edit_Mode編集モード (Edit Mode)
 オブジェクトが編集モードのときにシェイプキーの設定を変更する。
 オフだと編集モードで編集できない。

操作メニュー

special

シェイプキーの転送
 別のオブジェクトからアクティブな「シェイプキー」を転送する。
 2オブジェクトを選択し、アクティブなシェイプキーがアクティブなオブジェクトにコピーされる。
シェイプとして結合
 別のオブジェクトから「現在の形状」を転送する。
 2オブジェクトを選択し、形状はアクティブなオブジェクトにコピーされる。
シェイプキーをミラー反転
 メッシュが完全にシンメトリの場合に限り、オブジェクトモードでX軸上のシェイプキーをミラーリングする。
 Blenderでミラーリングしたものでなければならない。他ソフトからインポートしたメッシュは×。
シェイプキーをミラー反転(トポロジー)
 メッシュが完全にシンメトリの場合に限り、トポロジーに基づいてミラーリングする。
新シェイプをミックスから作成
 現在のシェイプキーを持つ新しいシェイプキーを追加する。
全シェイプキーを削除
 すべてのシェイプキーを削除する。


相対シェイプキー

相対的シェイプキーは、選択されたシェイプキーから変形する。
デフォルトでは、すべての相対シェイプキーは、「Basis」シェイプキー呼ばれる最初のシェイプキーから変形する。

Relative_Shape_Keys

作成手順

この例では、立方体メッシュを球体へ変形させる。

R01立方体は[細分化]ボタンを押して細分化しておく。


R02「オブジェクトモード」
[シェイプキー]パネルからaddボタンを二回おして、シェイプキーを二つ追加する。
「Basis」はレストシェイプ、「Key 1」は新しい形状になる。

「Key 1」を選択して「編集モード」に切り替える。

R03ShiftAltS(球へ変形)を押し、マウスを右に動かして球体になったらLMB左クリック(確定)。

「オブジェクトモード」に切り替える。


「Key 1」の値スライダーを動かして、形状が変化するのを確認する。

Relative


絶対シェイプキー

絶対シェイプキーは、複数のシェイプキーを順次変形させていく。
主に時間をかけて異なる形状にオブジェクトを変形するために使用される。

Absolute_Shape_Keys


作成手順

01デフォルトの立方体を選択。
「編集モード」に切り替え、選択モードを「面選択」にする。

02最上部の面を選択。
押し出し E1LMB左クリック

03上半分の側面を選択。
押し出し E1LMB左クリック
「オブジェクトモード」に戻る。

04シェイプキーパネルのaddボタンを押して、'Basis'シェイプキーとシェイプキーを二個以上追加する。
「相対的」チェックボックスをオフ
ResetTimingボタンをクリック。
「編集モード」に切り替える。

05「Key2」シェイプキーを選択。
押し出した側面を選択し、Z方向に移動。G Z1LMB左クリック

06「Basis」シェイプキーを選択。
押し出した面を選択し、縮小。 S0.5LMB左クリック

07さらに、X方向に-1移動。 GX-1LMB左クリック
「オブジェクトモード」に切り替える。

「評価時間」スライダーをドラッグして、値が10から30の間で形状が変化するのを確認する。

Absolute


とりあえず、公式マニュアル通りにやってみたけれども
用途がよくわからない…。



参考リンク

Blenderのスカルプト

スカルプトモード「スカルプトモード」から行える。
さまざまなブラシを使って、ペンで描いたり彫刻刀で削ったりするように、メッシュを変形させていく。
ペンタブレットの筆圧感知に対応している。

覚えておきたいショートカット

ブラシの半径Fキー
ブラシの強さShift+Fキー
テクスチャの回転CtrlFキー
ダイナミックトポロジー : Ctrl+Dキー
X 方向に対称Xキー
Y 方向に対称Yキー
Z 方向に対称Zキー
多重解像度 の細分化レベルを1つ上げるPage upキー
多重解像度 の細分化レベルを1つ下げるPage downキー


ブラシの種類

複数のブラシが用意されている。
Shiftキーを押している間はスムージングに、Ctrlキーを押している間はブラシの効果が反転する。

Blob Blob [ブロブ]

泡ぽこぽこ。

Brush Brush [ドロー] Xキー

普通のブラシ。

Clay Clay [クレイ] Cキー

もこもこ。

ClayStrips Clay Strips [クレイストリップ]

細いもこもこ。

Crease Crease [クリース] Shift+Cキー

鋭い切れ込み。

Fill Fill/Deepen [面を張る]

凹みを埋めて平らに。

Flatten Flatten/Contrast [平面化] Shift+Tキー

平らに均す。

Grab Grab [ひっぱる] Gキー

頂点を滑らかに動かす。

Inflate Inflate/deflate [膨らます] Iキー

膨らむ/すぼまる

Layer Layer [レイヤー] Lキー

漆喰のような厚塗り。

Mask Mask [マスク] Mキー

塗った箇所を保護。

Nudge Nudge [ナッジ]

指先ツールのように伸ばす。

Pinch Pinch/Magnify [つまむ] Pキー

つまんで狭める/広げる。

Polisih Polish [ポリッシュ]

磨く?Flatten(平面化)の仲間。

Scrape Scrape/Peak [こする]

こする/とがりを押し込む

SculptDraw SculptDraw

Brushとの違いがわからない

Smooth Smooth [スムーズ] Sキー

滑らかにする。

SnakeHook Snake Hook [スネークフック] Kキー

ブラシの動きで頂点を動かす。

Thumb Thumb [指]

平らに頂点を動かす。

Twist Twist [回転]

頂点をねじる。


ツールパネル

ツールシェルフの各パネルから、スカルプトの細かい設定ができる。


ブラシ

ブラシ半径 Fキー : ブラシの半径。単位はピクセル。
強さ Shift+Fキー : ブラシの強さ。
自動スムーズ : ストロークが滑らかになる。
スカルプト平面 : ビューの角度や軸方向にブラシが影響する。通常は“エリア平面”で。
前面のみ : 見えている頂点のみスカルプト。
追加 : 凸効果
減算 : 凹効果
蓄積 : 上塗り。塗った分だけ盛り上がる。

数値の横の筆圧感知ボタンを押すと、タブレットの筆圧感知が有効になる。
ブラシ名横の「2」ボタンを押すと、
カスタムした現在のブラシを新しいブラシとして保存できる。



テクスチャー

テクスチャをブラシにできる。
新規ボタンで作成したら、プロパティエディタの[テクスチャ]タブから画像を読み込む。

テクスチャー

ブラシマッピング : マスク・ランダム・3Dなどがある。通常は敷き詰めタイプのタイル状で。
角度 CtrlF キー: テクスチャを回転させる。
オフセット : テクスチャマップの位置を調整
サイズ : テクスチャのスケーリング


Load Brush images

テクスチャ画像の読み込みは
“Texture Paint Layer Manager”アドオンを有効にしていると表示される
[Load Brush images]パネルからが手っ取り早い。

テクスチャーの効果
▲テクスチャの効果を出すには、メッシュをかなり細かくする必要がある。


ストローク

ストローク ストローク方法 : ドット・空間・エアブラシなどがある。
ストロークの補完:手ぶれ補正。ブラシを動かして、補正された後に描画される。
ジッタ : 描画中にブラシをランダムに揺らす。



カーブ

カーブ ブラシの硬さを調整する。
下のボタンに、いくつかのプリセットが用意されている。



トポロジー

“ダイナミックトポロジー”は、スカルプトした部分のメッシュを細分化する。

トポロジー ダイナミック有効化/無効化 Ctrl+Dキー : 通常のスカルプトとダイナミックを切り替える。
細部のサイズ Shift+Dキー : 分割される辺の最大値。
スムースシェーディング : メッシュをスムージング(滑らか)表示する。
対称化 : このボタンを押すと、指定軸方向にメッシュが対称化する。



ダイナミックトポロジー
▲ダイナミックトポロジーを有効化。ブラシをなぞったところから細かくなっていく。


対称 / ロック

対称 / ロック ミラー : ローカル軸に対してミラーリング編集ができる。
X ボタン Xキー : X方向に対称
Y ボタン Yキー : Y方向に対称
Z ボタン Zキー : Z方向に対称

フェザー : 対称側と重なる部分(中央付近など)のブラシ強度を弱める
固定 : その軸の変形を禁止する。




参考リンク